電車のつり広告でふとみたこの「横山崋山展」、渡辺崋山なら聞いたことあるけど、横山って・・・。と思って見ると、「まだいた、忘れられた天才絵師」ある。この人、江戸末期に京都で活躍した絵師だとか、これはみなければ、と思って行ってきた。
京都文化博物館は三条烏丸近く、出来たときから行っていたが、ここ何年かはご無沙汰している。着物で行くと100円引きなので着物で行ってきた。地下鉄はどこで降りるのがいいのかな、と思っていたけど烏丸御池が(東西線・烏丸線とも)一番近い。
見てみると、なるほどおもしろい。中には、これ本当に江戸時代の絵なのか、と言いたくなるほど近代的なものもある。おもしろかったのか、彼の師とも言える曾我蕭白と同じ「蝦蟇仙人」と言う枝(掛け軸だけど)を並べて展示してあるところ。模写、のようにも見えるが、蕭白の画風を十分消化して自分のものにしているのがよくわかる。
虎の絵もよかった。漫画みたいなところもあり、どこかユーモラスな感じする。富士山の画は横山大観を思わせる。唐子図屛風なんて、どの子も個性的でおもしろい。それに、祇園祭り礼図絵巻は大作で、二巻からなるが、山や鉾の描写が非常にリアル。これは芸術的な価値は勿論、資料的な価値もあるのだろう。
解説によると、横山崋山は明治期まではよく知られ漱石の作品にも言及されている、とか。しかし、作品が海外に流出したり、あまりに自由で**派と言うのに属さなかった為、次第に忘れられていったとか。
江戸期の絵画に関心のある人なら是非見てほしい。しかし、8月17日までである。
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