この所、僕の「アイドル」になっている。びわ湖ホール声楽アンサンブルの公演に行ってきた。
12月16日(土)びわ湖ホール小ホール J列3番 結構入っている。8割くらいかな
今回は女性の指揮者をドイツから招いた。また、今年は男声が少ないから、テノールに山本康寛、バスに津国直樹と助っ人を呼んだ。また、ソプラノも中嶋康子に来てもらった。この三人はいずれもここの「卒業生」。
そういえば、前回の公演も清水徹太郎を呼んでいるが、清水氏も山本氏もびわ湖ホール4大テノールのメンバーである。
今回指揮にドイツからロメリー・プフント Romery Pfund と言う女性指揮者を呼んで来た。ピアノ・オルガンは岡本佐紀子。この岡本氏もここびわ湖ホールではおなじみの人だ。
今回はドイツのクリスマス音楽の特集だった。一番変わっていたのはメンバーの並び方。一番上手はコンサートマスターでバリトンの五島真澄氏、一番下手がメゾソプラノでインスペクターの山際きみ佳氏。同じパートの人が隣に来ないのだ。上手からバリトン・ソプラノ・テノール・メゾとか、上手からバリトンとテノールが交互に、下手から、メゾとソプラノが交互に並んでいた。となりに同じパートの人がいないと不安にならないのだろうかと思うのだが、そこがプロ、きちんと歌っていた。
G.A.ホミニウス:モテット「見よ、父のわれらに賜いし愛を」コラール「おお 父の愛よ」を引用して
バッハ:「マニフィカト」BWV243a より
”天高くから、私は来た”
”喜び、歓声をあげなさい”
”高き所では神に栄光がありますように”
ブラームス:四重唱と四手連弾の為のワルツ集「愛の歌」より
ここで、岡本氏がピアノ、プフント氏が指揮とピアノを担当した。
1、答えてよ!いとしい人
2、巌にはげしく
3、ああ、女とは
4、うつくしい夕映えのように
5、みどりのホップの蔦が
6、かわいい小鳥が
7、あのころは暮らしも恋も 独唱:船越亜弥
8、やさしい愛らしい君の眼
9、ドナウの岸辺に家があり
10、ああ 湧き水ゆるやかに
11、ああ 世間の奴らとは
最初のホミニウスやバッハはいかめしいが、ブラームスは結構親しみやすく、面白い曲だった。
ここで休憩。
M.レーガー「8つの宗教的歌曲」op.138 より
4、聖母様の夢
1、人の寿命は短く
A.ブルックナー:アヴェ・マリア
M.プレトリウス:ひとつの若芽が萌え出でた
H.シャイト:愉快に歓呼せよ
ボヘミアのクリスマスキャロル:来たれ、羊飼いたち
1、天使 2、羊飼い 3、民衆
E.マウスベルガー:クリスマス 独唱:飯嶋幸子
Ave Maria はラテン語、それ以外はすべてドイツ語。途中、Pfund 氏の挨拶があった。ドイツ語だったが、ちゃtんと通訳が付いていた。彼女の話す事は7割くらいはわかるが、歌の歌詞は全然と言っていいほどわからない(^0^;) つまり、日常会話ならある程度はわかるが、難しい事はわからない。たとえば、いくら日本語に堪能な外国人でも義太夫節や長唄の文句を聞いてわかる人は、研究者くらいだろう。とにかく、今回の歌詞は古くて難しいドイツ語だったので、ほとんどわからなかった。
ここのメンバーはさすがにプロのオペラ歌手だけの事はある。弱音の所は精妙で、思わず耳をそばだててしまう。また、強音になっても割れたり雑になったりしない。
ここからは「みんなで歌いましょう」のコーナー(?)になった。「きよしこの夜」「あら野のはてに」「もろびとこぞりて」を客席も一緒になって歌った。去年もそのような試みがあったが、よほど好評だったのだろうか。この時、メンバーが客席まで降りて来てくれて一緒に歌ってくれた。歌詞は前に表示された。
アンコールは2曲、グノーのアヴェ・マリアと、もう一曲は解らなかった(^0^;) 今回も満足できる演奏会だった。次回の「定期」はオペラ。楽しみだ。
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