第二部は加藤登紀子が司会進行を務める。
最初に「百歌百会」、この歌は初めて聴く。会場は彼女のファンが多い様で盛り上がっていた。
それから「琵琶湖就航の歌」の話をした。加藤登紀子がこの歌を吹き込んだのが1971年、元三校(現京大)ボート部のOBから、君の歌は違っている、オレが正しい琵琶湖就航の歌を教えてやると言われて呼び出されたと言う。そこで、「正しい」歌を教えて貰う、はずだったが、複数いるOBが歌う歌はみんなちょっとづつ節が違っていて、果ては乱闘にまで発展したとか。それで、今は加藤登紀子の節が定着している、と言う事だった。
それから、「時には昔の話を」。これは「紅の豚」のエンディングテーマ、とても良い歌で僕も好きな歌だ。最後に、「今でも見果てぬ夢をみているのか どこかで」と言う一節には泣かされる。次いで「この空を飛べたら」。言うまでもなく中島みゆきが提供した曲。これは中島自身がうたうより、加藤登紀子が歌ったほうが良い。ただ、加藤は声があまり出ていない。それでもここまで聞かせる事に感心した。
ここで、宮沢和史が出てきた。二人で「島唄」。この歌はTHE BOOM の代表曲でいろんな人がカバーしているが、最初にカバーしたのが加藤登紀子だと言う事だった。
それから宮沢一人で、「風になりたい」。とても陽気でノリの良い歌だが、僕はいつも底知れぬ哀しみを感じる。モーツアルトのピアノ協奏曲をここで聞いた時を思い出した。長調のとても明るい曲想なのだが、深い悲しみを感じた。「野崎」もそうだ。文楽の曲でこれほど陽気な曲もないほとだが、とても哀しい場面に演奏される。それから「世界で一番美しい島」、THE BOOM の最後の曲だそうだ。
ここで宮沢和史が引っ込んでゴスペラーズが出てきた。ア・カペラで「永遠に」と「真っ赤な太陽」。そう美空ひばりの歌ったあの「真っ赤な太陽」をア・カペラで歌ってくれた。そして加藤登紀子が加わって「花は咲く」。東日本大震災の時に出来た歌である。
再び加藤登紀子のソロで。「愛の賛歌」、これは岩谷時子の訳詞ではなかった。美輪明宏がこの歌を歌うとき、ピアフの詞の日本語訳を語り、その後原語で歌う。この訳詞はそのピアフ自身の詞に近い訳詞になっていた。次いで「終わりなき旅」。これは美空ひばりの歌。
そして、京大グリークラブとひまわり合唱団が加わって「百万本のバラ物語」。「百万本のバラ」は加藤登紀子のヒット曲だが、元々ラトビアで生まれた子守唄だったが、紆余曲折の末今の形になった。
そして京大総長の挨拶、これ結構長くて退屈だった、の後、客席も参加して琵琶湖就航の歌を6番まで歌って終わりとなった。
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